日本・スペイン研究チーム:日本美術研究会は、各々の研究終了後もさらに深くスペインにおける日本美術コレクションやその影響に関した研究を進める目的で、2004年に立ち上げられました。

intro本研究チームは専門分野において信念と豊富な経験を持つ大学教員及び研究者たちからなるもので、その教育及び研究は日本美術と直接関連しているものであります。

メンバーは博物館学研究者、大学院の博士課程学生や博士論文作成中の奨学生、あるいはすでに博士号学位取得者など経験豊かな専門家から構成されいます。それに加えて多数の国内外の機関より協力も得ています。

海外での研究においては様々な機関からの財政支援に支えられており、特に日本国際交流基金の助成金制度によりメンバーの研究目的のための日本滞在が可能になりました。

そしてこれにより継続的に研究が可能になったばかりでなく、その成果ともいえる数々の出版物または展覧会を遂行することができた上、多くの研究発表の場を通じて(イベント、講習会、セミナー、ワークショップ、学会等)その研究結果を広く知らせることができました。

さらに、スペイン国内外の各機関への協力、国際プロジェクトへの参加(学会やフォーラム)、卒業生のための論文等、研究課題の提供と次世代の研究者育成にも繋がるという重要な役割を果たしています。

研究員メンバー

  • エレナ・バルレス・バグエナ(研究チームリーダー)、サラゴサ大学 美術史学科教員。
  • ダビッド・アルマサン・トーマス、サラゴサ大学 美術史学科教員。
  • ピラール・カバーニャ・モレノ、マドリード・コンプルテンセ大学 美術史第3学科教員。
  • フェルナンド・ガルシア・グティエレス、セビリアのサンタ・イサベル・デ・ウングリア王芸術アカデミーの学士院会員。
  • ムリエル・ゴメス・プラダス、カタルーニャ・オベルタ大学 美術人文学科教員。
  • 川村やよい、オビエド大学 美術・音楽史学科教員。
  • ラウラ・クラベリア・ガルシア、サラゴサ大学研究員、LORAプロジェクトメンバー・イギリスシェフィールド・セントマリー大聖堂(文化遺産契約&ラーニング・オフィサー)。
  • デリア・サガステ、サラゴサ大学研究員、サラゴサ博物館学芸員、アラゴン州政府教育・大学・文化・スポーツ省職員。
  • アレハンドラ・ロドリゲス・クチニージョ、サラゴサ大学 美術史学科奨学研究生。
  • ダビッド・ラカスタ・セビリアノ、サラゴサ大学 美術史学科奨学研究生。
  • ラモン・ベガ・ピニエラ、オビエド大学 美術・音楽史学科奨学研究生。
  • ホセ・ブランコ・ペラレス、オビエド大学 美術・音楽史学科奨学研究生。

本チームの研究分析内容ついて

  • スペインにある博物館、公的機関及び民間機関にある日本美術コレクションの作品一覧表、目録作成、分析研究。
  • スペインの公共または民間の日本美術コレクションに関する研究。
  • イベリア半島またはイスパニアにおける日本美術の研究分析。(16世紀から現在までの宣教師、外交官、旅行者、ジャーナリスト、作家、学者、研究者などの文献について)
  • スペインでの日本美術史学の研究。(16世紀から現在まで)。
  • 芸術や文学を通じて、スペインにおける日本のイメージに関する研究。
  • 文学、音楽、エンターテイメント、ファッション、インテリア、広告、慣習などスペインに見られる日本文化、またスペイン美術(16世紀以降現在まで)に見られる日本文化の影響についての研究。
  • 在スペインの日本人アーティストについての研究。

本チームの様々なI+Dプロジェクトの達成による研究成果について

  • スペインにある博物館、公共機関、民間の博物館における日本美術品の一覧表および目録制作。HUM2005-05188/ ART(2005-2008年)
  • スペインにある日本の古美術品および現代美術のコレクション目録制作と研究。(公共および民間の博物館において)HUM2008-0578(2009年)
  • スペインにある日本美術のコレクションとコレクター。HAR2011-26140(2012-2014年)
  • 日本美術のスペインにおける存在力と影響力。HAR2014-55851-P(2015-2017年)